市議になる以前から、路線バスの増便など利便性についてご意見をいただいておりました。
議会でも何度となく問題提起し、担当部局や議員間でも、様々な意見交換を繰り返してきました。
 問題解決に向けた大前提として、京田辺市内を走る路線バスは京都市のような市バスではなく、民間のバス会社ということを常に念頭に置きながら検討していきます。そして、特定の民間事業者に、どれだけの市の予算を割り当てるか。また、その予算を、どういった部分に投入するのかが重要となります。たとえば、現在一部赤字路線の維持の為、毎年一定のお金がバス事業者へ支払われています。関係のない地域の方からすると、不満を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、これは公共の福祉という観点からも、その地域の移動の足を確保する為、私は必要な支出と考えています。ただ、そこで考えを止めるのではなく、そういった支出がなくても、その路線が自立して運行を確保できる手段は何かないか、他自治体での取り組みも調査しつつ、市の性質に合った手法を常に模索しています。
 市内の路線バスは、通勤通学時間帯の運行が収入源となり、昼間の運行は利用者が少なく、必然的に便数が少なくなります。私の元に寄せられる路線バスに関する要望も、ほとんどが、この昼間の便が少なく、駅、病院、役所に行く際に不便という声です。
では、どうすれば昼間の便が増えるか。現実的ではない案も含めてあげてみると、
1.昼間にマイカーで移動する人が積極的にバスを利用する
2.運行会社の広告収入が飛躍的に増加する
3.昼間の運賃を何倍も高くする
4.昼間の便で、市民以外の利用が増える
5.市が更に補助金を注入する
などが、他にもいろいろありますが、個人的には、4の市外からの利用者の増加を目指すのが現実的ではないかと思います。市外から市内に来られる方は、大概マイカーを利用してこられると思いますが、市内の目的地に電車、バスの公共交通を利用した方が便利な流れを作り出せれば、市内の利用者にも、その効果を還元できるのではないかと考えています。これから市が進める観光施策などに、公共交通を密接に絡め、一体型の展開を進めるべきです。

ながた和也

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