令和8年第3回京田辺市議会定例会(9月議会)が令和8年9月2日に開会されました。今回の定例会に市長から提出された議案・報告を、市民の皆さんにわかりやすく解説します。
📌 議案に関する詳細・原文は京田辺市公式ホームページでご確認いただけます。
今回の定例会には、報告4件・議案10件(条例3件、財産取得2件、指定管理1件、補正予算3件)が提出されています。
| 番号 | 件名(要旨) | 分類 |
|---|---|---|
| 報告第12号 | 車両損傷事故の損害賠償(専決処分の報告) | 報告 |
| 報告第13号 | 防災備蓄倉庫等新築工事の契約変更(専決処分の報告) | 報告 |
| 報告第14号 | 都市緑化協会 令和7年度事業・決算報告 | 報告 |
| 報告第15号 | 学研都市京都土地開発公社 令和7年度事業・決算報告 | 報告 |
| 議案第49号 | 生産緑地地区の区域の規模に関する条例の制定 | 条例 |
| 議案第50号 | 大住ふれあいセンターの開館時間変更 | 条例 |
| 議案第51号 | 保育施設の運営基準改正(子どもの安全強化・保育士確保) | 条例 |
| 議案第52号 | 薪こども園の設置・薪幼稚園の廃止 | 条例 |
| 議案第53号 | 高規格救急自動車の取得(北部分署配置) | 財産取得 |
| 議案第54号 | 消防救急デジタル携帯型無線機等の取得 | 財産取得 |
| 議案第55号 | 大住ふれあいセンターの指定管理者指定 | 指定管理 |
| 議案第56号 | 一般会計補正予算(第2号)約2億9,570万円の増額 | 補正予算 |
| 議案第57号 | 国民健康保険特別会計補正予算(第1号) | 補正予算 |
| 議案第58号 | 介護保険特別会計補正予算(第1号) | 補正予算 |
以下の4件は市長が専決処分(緊急のため議会を経ずに判断)した内容の事後報告、または関係法人の決算報告です。議会の議決は必要ありませんが、内容の確認・質疑が行われます。
市の公用車が関係した車両損傷事故について、損害賠償額を専決処分で決定したことの報告です。
第2回定例会でも議決済みの防災備蓄倉庫新築工事について、さらに契約内容を変更した件の報告です。
市内の公園・街路樹の管理を担う都市緑化協会の令和7年度活動・財務状況の報告です。
市と連携して土地の先行取得等を行う学研都市京都土地開発公社の令和7年度報告です。
市街化区域内の農地を「生産緑地」として保全するため、追加指定できる農地の最小面積を条例で定めるものです。
生産緑地とは、市街地にある農地を緑地として保全するために指定された農地のことです。指定を受けると建物の建設が制限される代わりに、固定資産税が農地並みの低い税率になります。都市の緑を守り、防災機能や環境維持にも貢献します。
生産緑地法では、原則として面積500㎡以上の農地が対象ですが、市が条例で定めることで、300㎡以上に引き下げることができます。今回、京田辺市もこの制度を活用し、300㎡以上を最小規模として条例で定めます。
大住ふれあいセンターの開館開始時間が30分遅くなります。市役所窓口の業務開始時間の変更に合わせた改正です。
| 項目 | 改正前 | 改正後 |
|---|---|---|
| 開館時間 | 午前8時30分〜午後8時 | 午前9時〜午後8時 |
国の保育基準の改正に伴い、市の条例(家庭的保育事業・乳児等通園支援事業)を2点にわたって改正します。
令和6年に成立した「日本版DBS法」(学校設置者等及び民間教育保育等事業者による児童対象性暴力等の防止等のための措置に関する法律)の施行に伴い、保育施設でも以下の義務が課されます。
- 子どもと接する職員(特に継続的・密接な環境で関わる者)への犯罪事実確認(DBSチェック)の実施
- 性暴力等が発生した場合の適切な保護措置を講じる義務
「Disclosure and Barring Service」の略で、性犯罪歴のある人が子どもと関わる職に就けないよう確認する制度です。イギリスで先行実施されており、日本でも令和6年に法律が成立、段階的に施行されています。
小規模保育所など一部施設において、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・心理担当職員など(特定理学療法士等)を保育士1名として算定できるようになります。
- 看護師等・特定理学療法士等が同時に保育を担う場合のルールも明確化
- 保育士不足が深刻な中、多様な専門職を活かした保育の質確保が目的
令和9年4月1日付けで、「京田辺市立薪幼稚園」を廃止し、新たに「京田辺市立薪こども園」を設置します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 廃止 | 京田辺市立薪幼稚園(京田辺市薪大欠51番地) |
| 新設 | 京田辺市立薪こども園(同所:京田辺市薪大欠51番地) |
| 施行日 | 令和9年(2027年)4月1日 |
- 幼稚園:3〜5歳の教育施設(文部科学省所管)。保育時間は通常4〜5時間程度
- 認定こども園:幼稚園と保育所の機能を合わせた施設。保護者が働いているかどうかに関わらず入園でき、保育時間も長い(最大11時間程度)
こども園に移行することで、就労状況に関わらず幅広い子育て世帯が利用できるようになります。
施行日(令和9年4月1日)の前日に薪幼稚園に在籍している子どもは、保護者からの別段の申し出がない限り、自動的に薪こども園に入園したものとみなされます。手続きは基本的に不要です。
薪幼稚園が廃止された後、市立幼稚園は田辺・草内・三山木・普賢寺の4園になります。
あらゆる救急事案に対応できる高度救命用資機材を積載した救急車(高規格救急自動車)を1台購入します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取得する物 | 高規格救急自動車1台+艤装資機材一式 |
| 配置場所 | 京田辺市消防署 北部分署 |
| 取得金額 | 3,674万円 |
| 取得方法 | 指名競争入札 |
| 取得相手 | 京都日産自動車株式会社(京都市南区) |
災害現場での通信手段として使用する消防救急デジタル携帯型無線機を24台購入します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取得する物 | 消防救急デジタル携帯型無線機24台+資機材一式 |
| 配置場所 | 京田辺市消防署および各分署 |
| 取得金額 | 1,188万円 |
| 取得方法 | 指名競争入札 |
| 取得相手 | 西菱電機株式会社 大阪支社(大阪市北区) |
大住ふれあいセンターの管理・運営を民間事業者に委託(指定管理)するにあたり、新たな指定管理者を議会の議決で正式に決定するものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 京田辺市大住ふれあいセンター(京田辺市大住内山7番地) |
| 指定管理者 | シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社 (大阪府大阪市西区南堀江1丁目12番19号) |
| 指定期間 | 令和9年4月1日〜令和14年3月31日(5年間) |
指定管理者制度とは?
公共施設の管理を地方自治体が直接行う代わりに、民間企業やNPO等に委託する制度です。民間のノウハウを活用することでサービスの向上やコスト削減が期待されます。指定管理者の選定・指定には議会の議決が必要です。
| 区分 | 補正額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 国庫支出金(国からの補助金) | +4億2,349万円 | 物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金(2,537万円)、地域未来交付金(3億6,991万円)、特定防衛施設周辺整備調整交付金(4,000万円)など |
| 府支出金(京都府からの補助金) | +1,943万円 | 京都府議会議員一般選挙事務委託金(1,498万円)、ベビーケアルーム設置促進事業補助金など |
| 繰入金 | △1億5,445万円 | 財政調整基金を取り崩す額が減少(国の交付金・前年度繰越金の増加で補填できるため) |
| 繰越金 | +1億1,288万円 | 前年度からの繰越金 |
| 諸収入 | +1億375万円 | 過年度収入(7,485万円)、事業負担金(2,500万円)など |
| 市債(借入金) | △2億940万円 | 大住ふれあいセンター整備事業の社会福祉債が大幅減、一方で道路橋梁・河川整備は増加 |
| 歳入合計 | +2億9,570万円 | ― |
| 款(分野) | 補正額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 総務費 | +1億4,160万円 | 財政調整基金積立(5,650万円)、過年度還付金(6,192万円)、京都府議会議員選挙・市長市議選の選挙準備費(2,035万円)など |
| 民生費 | △3,238万円 | 生活保護費の減(追加給付の終了)、保育所・こども園費の修繕費増など |
| 衛生費 | △3,178万円 | 予防接種委託料の減、各費目の人件費調整など |
| 農林水産業費 | +1,919万円 | 農業用施設改修支援事業補助金(1,300万円)、緑化推進費(113万円)など |
| 商工費 | +1,342万円 | 中小企業売上拡大支援事業補助金(950万円)、観光施設整備設計委託料(650万円)など |
| 土木費 | +1億6,432万円 | 道路改築工事増(1億3,600万円)、河川改修工事(1,000万円+用地買収300万円)、公園維持管理委託料(829万円)など |
| 消防費 | △1,341万円 | 常備消防費の人件費調整、消防団活動費・コミュニティ助成金は増加 |
| 教育費 | +3,057万円 | 幼稚園管理修繕料(450万円)、社会教育費・各費目の人件費調整など |
| 歳出合計 | +2億9,570万円 | ― |
- 繰越明許費(翌年度への繰り越し):議場システム更新事業(9,600万円)、道路整備事業(6,220万円)を翌年度に繰り越せるよう設定
- 債務負担行為の追加:市勢要覧制作(700万円・令和9年度まで)、統一地方選挙ポスター掲示場設置等(4,800万円)、当初課税事務(1,920万円)
- 地方債(追加):幼稚園施設整備事業(320万円)、観光施設整備事業(580万円)を新規に追加
- 地方債(変更):大住ふれあいセンター整備事業を大幅減額(6億6,850万円)、道路橋梁・河川整備は増額
一般会計とは別に独立した特別会計(特定の財源と使い道が決まっている会計)の補正予算も提出されています。
今回の第3回定例会(9月議会)の主なポイントをまとめます。
- 🌾 生産緑地の最小規模を300㎡に設定:身近な農地・緑地の保全強化につながります
- 🏫 薪こども園の設置:令和9年4月に薪幼稚園がこども園に移行し、就労状況を問わず利用しやすくなります
- 🛡️ 保育施設への日本版DBS導入:子どもの安全を守る取り組みが進みます
- 🚑 北部分署に高規格救急車を配備:3,674万円で最新救急車を導入し、市内救急体制を強化
- 📻 消防デジタル無線機24台を更新:災害時の通信能力を向上
- 🏢 大住ふれあいセンターの指定管理者を決定:令和9年4月から5年間、シダックス大新東ヒューマンサービスが管理
- 💰 補正予算2億9,570万円:地域未来交付金を活用した道路・河川整備が目玉。来春の選挙準備費も計上
※本記事は令和8年9月2日提出の議案(令和8年第3回京田辺市議会定例会)をもとに作成しています。条例・予算は議会での審議・議決を経て正式に成立します。内容は議員個人の解説であり、市の公式見解ではありません。

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