令和8年3月議会の主な討論要約

本会議

皆さん、こんにちは。京田辺市議会議員の長田和也です。
今回は、3月27日に行われた令和8年第1回京田辺市議会定例会閉会日で議案採決の際に行われた主な討論を、出来るだけフラットで主観が入らないように、会議音声の文字起こしから、各討論の要約までをAIで処理したのち、人力でチェックし、大きく主旨が違うようなものを修正したものをお届けします。

本議会での討論とは

 本議会での討論とは、自身の賛否意見を明らかにし、賛同を得る(同調させる)ための演説を行うものです。原案反対者が最初に発言し、次に賛成者というように、交互に行います。討論を行う場合、基本的に会派に属する議員であれば、その中の1名が会派を代表して討論します。また、会派に属していない議員は、それぞれに自らの意見に基づき討論します。
 ちなみにですが、討論を行っていない会派や議員がいても、多くの場合は、その議案への立場が曖昧だとか、想いがないとかという訳ではありません。議論が分かれるであろう議案に関して行われる事が多く、他会派が自らと同様の内容で討論する場合などは、準備はしていても、敢えて討論しない事もあります。

 それでは、今回採決された議案の中で、討論の多かった主なものをピックアップし、ご紹介していきます。

【討論要約】令和8年度予算案等に対する各議員の主張(発言順)

❌【反対】 青木綱次郎 議員(日本共産党京田辺市議会議員団)

  • 立場: 反対
  • 対象議案: 議案第25号、第26号、第29号〜第33号(一般会計予算、国民健康保険、介護保険、水道・下水道事業会計など計7件)
  • 主張の要点:
    • 国保税の3%引き上げや学校開放事業における体育館使用の有料化、下水道料金の見直し引き上げの動きなども含まれており、全体として賛成できない。
    • 小中学校の給食費完全無償化や、国保税の子どもの均等割無料化など、子育て支援策のさらなる拡充を求める。
    • 総事業費76億円を見込む大住草内線道路整備について、検討会議の客観性や環境・農地への影響の観点から、より慎重な検討が必要であると指摘。
    • 非核平和都市宣言の立場から、国への平和施策の要望や、自衛隊祝園弾薬庫の増強工事の中止を求める。

⭕️ 【賛成】河田美穂 議員(公明党)

  • 立場: 賛成
  • 対象議案: 議案第22号〜第34号(全13件)
  • 主張の要点:
    • 市民への5,000円分ギフトカードや高齢者へのチケットのプッシュ型配布、水道基本料金の2ヶ月減免など、物価高騰対策を高く評価。
    • 小中学校トイレ改修時の生理用品設置棚の設置や、教育支援センターの設置など、市民の安全安心・生活・健康に寄り添う予算編成に敬意を表する。
    • 今後は、保育所の途中待機児童対策、不登校・引きこもりへのアウトリーチ支援、防災士研修への自治体加入促進など、さらなる施策の拡充と周知を要望。

❌【反対】 次田典子 議員(無会派)

  • 立場: 反対
  • 対象議案: 議案第26号(一般会計予算)
  • 主張の要点:
    • 市長の施政方針から「北陸新幹線」の言及が消えた点について、市民へのより分かりやすい方針の説明を求める。
    • 平和学習の重要性を強調し、一部の批判によって次世代の学びの機会が後退・自己規制されないよう市の支援を要望。
    • 物価高騰で市民が不安を抱える中、公共施設などの大型事業は時期を見直すなど、今後の行財政運営の具体策を明確にすべきと指摘。
    • 満足度調査の対象者の偏りを指摘し、不登校問題の真の解消に向けた予算措置や、市庁舎のバリアフリー化(障害者配慮)の改善など、必要なところへ予算を注ぐよう要望。

⭕️ 【賛成】国重公平 議員(自民一新会)

  • 立場: 賛成
  • 対象議案: 議案第26号(一般会計予算)
  • 主張の要点:
    • 物価高対策や小中学校の給食費負担軽減、各施設の整備など「共創」をテーマにした安心安全なまちづくり予算を評価。
    • 特に「大住草内線道路整備事業」の事業化に向けた予算計上は、東西の交通強化や災害対策、新市街地まちづくりに不可欠であり、市と国・府の連携の成果であると高く評価。
    • 厳しい財政状況が予想される中、今後も国や府とのパイプを活かし、最適な経費で最大の効果を生む行財政運営を要望。

⭕️ 【賛成】 吉高裕佳子 議員(無会派)

  • 立場: 賛成
  • 対象議案: 議案第26号(一般会計予算)
  • 主張の要点:
    • 誹謗中傷や差別を防ぐため、子供だけでなく大人に対しても、人権の根本的な学びや啓発の機会を充実させるべきであると主張。
    • 次世代のために、グリーンインフラを取り入れた社会基盤整備や、自然の中で子供がのびのび遊べる環境づくり(田辺クロスパーク等)の拡充を要望。
    • 地域共生社会や生涯学習の実効性を高めるため、学校・地域・市民活動を繋ぐ各種「コーディネーター」の人材育成と配置を求める。
    • 大型事業推進に伴う将来負担への不安を払拭するため、中長期の財政シミュレーションの提示と丁寧な説明を要望。

以上が、予算案に対する討論の要約でした。
一連の予算案に関して、私の所属するNEXT京田辺は、賛成の立場でした。
目を通してもらうと、お気づきかもしれませんが、賛成討論でも要望が多く入っています。違和感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、「賛成はするけど、特にここはもっと力を入れて」といった、各論では言いたいこともあるけど、総論では賛成といった討論も多いです。逆に各論で「ここは受け入れられない」ということで、総論で反対とされる方もいます。


議案第35号:議員報酬改定・費用弁償廃止に関する討論まとめ

❌ 【反対】青木 綱次郎 議員(日本共産党京田辺市議会議員団)

  • 賛同できる点: 旅費の実費支給への変更や、本会議・委員会出席時の費用弁償(1日1,500円)の廃止については、全会派で合意しており賛成である。
  • 反対の理由: 月額2万円の議員報酬引き上げには反対する。
  • 市民生活への配慮: 急激な物価上昇や実質賃金の低下、国保税や下水道料金の引き上げなど、市民の負担が増している状況下での引き上げは、市民の理解を得られないと判断したため。

⭕️ 【賛成】橋本 善之 議員(自民一新会)

  • 賛成の理由: 単なる増額ではなく、不透明な慣習(費用弁償)を廃止し、責任と成果を明確にする「議会改革」であると認識しているため。
  • 報酬体系の健全化: 定額支給されていた費用弁償を廃止して報酬に一本化することで、「二重払い」の批判を払拭し、説明責任を果たせる。
  • 多様性の確保: 適正な報酬により、現役世代が生活の不安なく市政に参画できる環境を整えることは民主主義の基盤維持に不可欠である。
  • 議員への要望: これを機に、エビデンスに基づいた提言型の議論や行政のチェック機能強化など、これまで以上の成果を示す必要がある。

❌ 【反対】次田 典子 議員(無会派)

  • 賛同できる点: 費用弁償や旅費の不透明な部分を明確にし、廃止すること自体には以前から賛成している。
  • 反対の理由: 費用弁償の廃止と自分たちの報酬引き上げをセットにしている点に納得がいかないため。
  • 審議会答申への疑問: 過去20年以上にわたり報酬審議会の答申が無視されてきたにもかかわらず、今回だけ都合よく理由にしている点に疑問を呈した。
  • 市民目線の欠如: 市民の生活が大変だと訴える立場の議員が、自らの身を引き締めずに報酬を上げることは説得力がなく、現在は引き上げる必要性を感じない。

⭕️ 【賛成】河本 隆志 議員(NEXT京田辺)

  • 賛成の理由: 有識者や市民代表からなる「特別職報酬等審議会」の慎重な審議に基づく答申であり、これを尊重して判断すべきであるため。
  • 議会環境の整備: 地方議会の課題が複雑化する中、政策立案や監視機能を果たすため、継続して活動できる環境作りが必要である。
  • なり手不足の解消: 全国的な議員のなり手不足に対し、幅広い世代や多様な背景を持つ人々が参画できる「開かれた議会」を次世代へ引き継ぐための改定である。

議員の報酬について

 令和7年度、有識者や市民の代表による特別職報酬等審議会が設置され、市長・副市長、教育長、議員の報酬等について審議されました。特別職報酬等審議会は7年ぶりの設置になる事から、私が議員職に就かせて頂いてから初めての設置となりました。ちなみに、私たちNEXT京田辺としては、特別職の報酬引き上げの圧力が高まった時だけ設置するのではなく、最低でも2年に1回は設置・開催し、世情を鑑みて、上げるべきか、下げるべきか、現状維持かをフレキシブルに対応できるようにすべきと考えています。

 さて、特別職報酬等審議会で審議され、提出された答申は以下のリンク、市のHPから確認して頂けます。
https://www.city.kyotanabe.lg.jp/cmsfiles/contents/0000022/22926/R7tousinsyo.pdf

 内容としては、議員は一律月2万円の引き上げるのが妥当といった答申でした。
過去の投稿でも議員の報酬について書きましたが、市長や議員の適正な報酬額というのは、働いている時間なのか、密度なのか、責任なのか、安定性なのか、何をもって適正とするかの考え方で、その額は様々になると思います。どれか一つだけを見て判断される事が多いですが、議員自身が主観に基づき判断するのは危険だと考えています。それは、その人の環境で変化するからです。独身なのか、子育て世代なのか、リタイアした世代なのか、パートナーがいて働いているのかでもかなり変わってきます。その為の特別職報酬等審議会だと思っていますし、フラットな目で見た上での答申をどう受け止めるのかは、各議員の考え方になってくると思います。

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