会派を代表しての令和5年度代表質問
(画像は洛タイ新報より転載)
〇代表質問とは
他の議会もおおむね同様のシステムだと思いますが、市から議会へ、翌年度の予算を提案したタイミングで、市長が翌年度にどんな事業にとりくみ、特にどんな事に力を入れていくのかを示した「施政方針」演説を行います。本市では、3月定例会に行われ、その「施政方針」に対し、市議会の各会派を代表して質問を行う事を、「代表質問」と呼びます。施政の方針に対する質問ということから、市政の大枠に対する内容が中心となります。
京田辺市議会では、質問時間は各会派に基本となる20分と、会派人数1人につき5分が加算され、4名会派の場合40分の持ち時間となります。また、一般質問の場合は、市側の答弁も60分の質問時間に含まれますが、代表質問の場合は含まれず、純粋に質問者の持ち時間となることが特徴です。
〇今回の質問内容
令和5年度施政方針対する代表質問を行いました。以下は、今回の代表質問の要約です。
- 施政方針の現状認識について:新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、コミュニティ交流拠点の整備や子育て支援の充実などを通して市内経済対策の推進や市民まつりの開催に努めています。市民生活の質の向上と市の発展に向け、つながりに重点を置いたまちづくりを進める予定です。
- 「子どもをまちの真ん中に」との施策:国の「こどもまんなか社会」の考え方を踏まえ、子どもに関する取り組みを社会の真ん中に据え、子どもの権利を保障し、健やかな成長を社会全体で後押しする方針です。子育て支援医療費の対象を高校3年生まで拡大するなどの事業を進めます。
- 障がいのある子どもへの支援:保健師による伴走型の支援を行っており、発達に特性のある子どもに対して必要な対応を提供しています。障がい者生活支援センターと市の担当者が、一人ひとりに合った進路先を共に検討し、適切な支援につなげています。
- 人と人のつながりの強化:コロナ禍で影響を受けた地域活動を支援し、市民が参加しやすい環境作りを目指しています。地域が行うさまざまな取り組みを積極的に支援し、地域の皆様と協働を推進します。
- 市民参画の取り組み:市は、市民が参画する機会を設けるよう努めており、条例や計画策定等に際してはパブリックコメントを実施しています。また、南部まちづくりセンターでの市民公募型ワークショップなどを通じて、市民参画を促進しています。
- 天理山古墳群保全計画策定:天理山古墳群の保全計画策定にあたり、文化庁や京都府と連携し、学識経験者や市民の意見を反映した計画を策定していきます。ワークショップの開催を通じて市民の参加を促し、史跡への関心を高めます。
- 緑の基本計画策定:市の緑に市民が愛着を持っていただけるよう、歴史的経過や文化を記載する計画を策定中です。甘南備山や天理山古墳群などの重要な緑地について、地域振興にもつながるような取り組みを進めていきます。
- 緑の保全と維持管理コスト:市は、緑の維持管理について、京田辺市都市緑化協会に委託し、コスト軽減と作業員の確保を図っています。新技術を利用した街路樹の空洞化調査など、維持管理の効率化を図っています。