京田辺市の「お金の使い方」をチェック!決算審査の役割とは

皆様は、市役所が市民の皆様からお預かりした税金や、国からの交付金などの「お金の使い方」を誰が、どのようにチェックしているかご存知でしょうか?
毎年秋に行われる市議会の決算審査は、皆様の暮らしに関わる大切なプロセスです。今回は、京田辺市議会で何が行われているのか、その役割についてご説明します。
決算審査とは何か?その重要性
自治体が活動するためには、まず予算(来年度のお金の使い道)を決める「予算議会」があります。しかし、実際にその予算が市民の皆様のために正しく、そして効果的に使われたかを検証しなければなりません。
この「お金の使い道の通信簿」をチェックする作業が決算審査です。
決算審査は、市役所が前年度に行ったすべての事業の成果を、データや事実に基づいて検証します。具体的には、以下のような重要な役割を担っています。
- 適正性のチェック: 予算の執行が、法律や条例、議会の決定通りに行われたかを確認します。
- 有効性の検証: 投じた費用に対して、期待した効果(例:待機児童の解消、道路の整備など)が本当に得られたのかを評価します。
- 未来への提言: 過去の使い方の反省や成功事例を基に、市へ今後の予算編成や政策改善に向けた提言を行います。
この審査を通じて、「ただ使った」で終わらせず、「どう使って、何が変わり、次にどう活かすか」を明確にすることが、私たちの責任です。
「決算特別委員会」
決算審査は、本会議で全議員が関わるだけでなく、詳細かつ専門的な審議を行うために「決算特別委員会」が設置されます。
この委員会は、議会の中から議員が選出され、委員となります。私たち議員は、膨大な決算資料(各事業の成果報告や財務諸表)を徹底的に読み込み、市長をはじめとする執行部の職員に対し、疑問点や問題点を質します。
全会派の議員がこの委員会に加わることで、偏りのない、多角的な視点から市の行政運営を厳しくチェックできる仕組みになっています。
決算審査が終われば
決算審査を終了すると、その流れで委員による採決となります。その後、本会議の最終日に決算特別委員会の委員長から審査内容や委員会での採決結果などが報告されたのち、議長を除く出席議員による質疑討論の末、採決され、認定するか否かが決まります。