MENSA入会と、AI調査で見えてきた「2E」という教育課題について

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皆さん、こんにちは。京田辺市議会議員の長田和也です。
先日、JAPAN MENSA(以下、メンサ)への入会をご報告しました。このブログでもメンサで検索して来られてている方も少なからずおられるので、今回は、そもそもなぜ受験しようと思ったのか、そして入会に際してAIを使って調査をした結果、思いがけず見えてきた「ある教育課題」についてお話ししたいと思います。

IQが高い=「賢い」ではない、という持論

まず、私のIQに対する認識は非常にドライなものです。 IQテスト、特に行列推理(図形パズル)が得意なことは、あくまで「その特定ジャンルの処理能力が高い」というだけであり、話の上手さや仕事の要領、いわゆる社会的な「賢さ」とは必ずしもイコールではないと考えています。賢く見られる人たちは、IQの高い人が多い。といった認識の方が誤解を生みにくいかもしれません。

ではなぜ受験したのか。先ほど書いたような事を、メンサに入れない人間が語っても、世間からは単なる「負け惜しみ」にしか聞こえないからです。この持論を説得力を持って展開するためには、まずその基準をクリアする必要がある。ある種、その確認作業として受験したというのが正直なところです。

◆ AIに聞いた「世界のMENSA事情」

ここからが本題です。 私のようなドライな考え方は特殊なのか? そもそも世界中の人々はどういうモチベーションでメンサに入り、IQをどう捉えているのか。気になったので、生成AIを使ってネット上の言説や傾向を統計的に調査してもらいました。 すると、日本と海外ではその背景に明確な違いがあることが数値として見えてきました。

ネット上のブログ、SNS(X/Twitter)、掲示板(Reddit、Quora、5ch等)にあるメンサ会員の投稿を分析・集計し、「入会動機」「IQに対する考え方」の傾向をまとめました。
厳密な数値統計ではありませんが、国内外の傾向の違い(文化差)が明確に出ています。


1. 日本のメンサ会員の傾向

日本では「クイズ番組ブーム」や「謎解き」の影響が強く、ゲーム感覚や自己確認のために受ける層が多いのが特徴です。

【入会動機】(推定割合)

  1. 自己確認・腕試し(約50%)
    • 「自分の頭の回転がどの程度か客観的な数値で知りたい」
    • 「テレビで見て、自分も解けそうだったから受けてみた」
    • 「生きづらさを感じており、その原因が高IQにあるのか確かめたかった(ギフテッドの確認)」
  2. 話のネタ・興味本位(約30%)
    • 「飲み会のネタになるから」
    • 「合格証がかっこいいから」
  3. 交流・人脈作り(約20%)
    • 「普段会えないような変な人(面白い人)に会いたい」

【IQに対する考え方】

  • 「パズルが得意なだけ」派(多数派)
    • 「IQが高い=仕事ができる・人格が優れているわけではない」と冷静に見ている人が非常に多いです。
    • 入会後、オフ会に参加して「意外と普通の人ばかりだった」「会話が飛躍しすぎて疲れる」という感想を持つ層と、「話が早くて楽」という層に二分されます。
  • 「生きづらさの指標」派
    • IQが高いことによる「話が通じない孤独感」や「過度な感受性」を説明する材料としてIQを捉えている層も一定数います。

2. 海外(主に欧米)のメンサ会員の傾向

アメリカやイギリス(メンサ発祥の地)では、日本よりも「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」の文脈や、社会的なコミュニティとしての機能が重視される傾向にあります。

【入会動機】(推定割合)

  1. 社会的所属・仲間探し(約60%)
    • Social Isolation(社会的孤立)の解消: 学校や職場で話が合わず、孤立していた人が「自分と同じレベルで話せる仲間(Peers)」を切実に求めて入会するケースが日本より圧倒的に多いです。
    • Redditなどでは「知的な会話に飢えている」という動機が目立ちます。
  2. 履歴書・キャリア(約20%)
    • ジョーク交じりに「履歴書に書くため」という声もありますが、逆に「書くと『扱いにくい人間』と思われるから書かない」という議論も活発です。
  3. 自己証明(約20%)
    • 日本と同様の腕試し。

【IQに対する考え方】

  • 「ギフテッド/2E(Two-Exceptional)の特性」と捉える傾向
    • 単なる「頭の良さ」ではなく、ADHDやASD(自閉スペクトラム症)との関連性を含めて、「脳の処理速度の特性」としてIQを捉える議論が多いです。
  • シニカルな視点
    • 「MENSAは、互いに賢いと言い合って慰め合う場所(Circle jerk)」という辛辣な自虐や批判も、会員自身から多く発信されています。

この結果を見ると、日本は「ゲーム・エンタメ感覚」が強いのに対し、欧米では切実な「居場所探し(Social Isolationの解消)」が過半数を占めていることがわかります。そして、この海外の傾向の中で頻出したのが、「2E(Twice-Exceptional)」というキーワードでした。

◆ 「2E」という概念と、教育現場への視点

今回の調査で私が気付かされたのは、この「2E(Twice-Exceptional/二重の特別支援を要する)」という概念です。

2Eとは、突出した才能(ギフテッド的な要素)と、発達障害(ADHDやASD、学習障害など)の特性を併せ持つ状態を指します。 例えば、「非常に高いIQや特定の分野での天才的な能力」を持ちながら、一方で「読み書きが極端に苦手」「集団行動ができない」といった困難を抱えている子どもたちのことです。

彼らは、能力が高いがゆえに障害が見過ごされて支援が届かなかったり、逆に問題行動ばかりが注目されて才能が潰されたりと、学校生活で非常に苦しい立場に置かれがちです。海外では、こうした自身の特性を理解し、同じ悩みを持つ仲間を見つけるためにメンサ等のコミュニティを活用するケースが多いようです。

◆ 入会を経ての所感と、これからの活動

この結果を受けて、私の中で二つの「変化」がありました。

一つは個人的な変化です。 「一応メンサにも受かったことだし、理性的に振る舞おう」と、日常で心がける場面が増えました。「チョロい」性格だなと自分でも思いますが、このポジティブなプレッシャーは悪くないものです。もし落ちていたら、逆に「やっぱり自分は……」と卑屈になっていたかもしれません。

もう一つは、議員としての視点の変化です。 単なるパズル好きの集まりへの参加報告のつもりが、AI調査を通じて「才能と困難を併せ持つ子どもたち(2E)への支援」という重要なテーマに触れることとなりました。

本市の教育現場においても、突出した才能を持ちながら、画一的な教育環境に馴染めず苦しんでいる子どもたちが少なからずいるはずです。彼らの特異な才能を伸ばしつつ、苦手な部分をどうサポートしていくか。 単に「勉強ができる子」や「支援が必要な子」という枠組みだけでなく、この「2E」という視点を取り入れたサポート体制について、今後、本市でも調査研究を進めていきたいと考えています。

個人的な趣味の延長線上に、思わぬ政策課題のヒントが落ちていました。 もちろん、メンサ会員同士の交流も楽しみの一つですので、興味を惹かれる企画があれば参加し、多様な思考を持つ方々とフラットに意見交換をしてみたいと思います。

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